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埼玉の風景。川越蔵造りの町並みと狭山丘陵の里山、奥にさいたま新都心の都市部が広がる俯瞰写真。
Saitama Region Guide

埼玉の害獣事情を、
川越と秩父から読み解く。

埼玉県の農作物被害額No.1はアライグマ。平成14年度2頭の捕獲が今や5,000頭超に、第4期防除計画下で対策進行中。川越の蔵造りから秩父山系まで、エリア別の傾向、対応業者、費用相場までまとめました。

5匹対応(ネズミ・ハクビシン・アライグマ・コウモリ・イタチ) 政令市1+中核市3+36市22町1村 公開日:2026年5月14日
Why Saitama Needs Its Own Guide

「埼玉の害獣」は、地形ごとに別の顔を持つ。

同じ「埼玉で害獣に困っている」相談でも、川越蔵造りの屋根裏で物音を立てるハクビシンと、東松山の畑を荒らすアライグマでは、起きていることがまったく違います。秩父山系では在来種のニホンイタチ、西川口の飲食店街ではビル上階まで定着したクマネズミ。地形の多様さがそのまま害獣分布の多様さに直結しています。

業者選びも、費用の押し上げ要因も、自治体の窓口も、エリアによって最適解が変わる。本ガイドでは川越・狭山丘陵・東上線・京浜東北線・秩父山系を地理と建築様式から解剖し、いまあなたが置かれている状況を冷静に整理できる視点を提供します。

CHAPTER 01 害獣分布マップ

県南都市部・東上線・狭山丘陵・県中央農業エリア・秩父山系、それぞれで多い害獣

埼玉は、都市部・住宅地・里山・農業地・山間部という5つの地形要素が県内に並ぶ。害獣の分布もそれに沿って異なります。

埼玉県の害獣分布マップ。県南都市部、東上線沿線、狭山丘陵周辺、県中央農業エリア、秩父山系のエリア別に多い害獣を色分けで示したイラストレーション。
害獣 県南部都市部(川口・蕨・戸田)東上線沿線(朝霞・志木・新座・川越)県西部・狭山丘陵(所沢・入間・狭山)県中央部・農業エリア(東松山・坂戸)秩父山系(秩父・長瀞・小鹿野)
クマネズミ
ドブネズミ
ハクビシン
アライグマ
イタチ
コウモリ
主犯級(最も多い) 出没多 まれ
CHAPTER 02 建築リスクと害獣

埼玉特有の建築様式が、特定の害獣を呼び込む

川越蔵造り、狭山丘陵周辺の里山住宅、東上線沿線のベッドタウン集合住宅、京浜東北線沿線の古い木造住宅密集地。埼玉には4つの異なる建築タイプが混在し、それぞれが固有の害獣リスクを抱えます。

川越一番街の蔵造り町並み。明治期の漆喰塗り土蔵造り商家が連なる重厚な町家の写真。
TYPE 01

川越一番街の蔵造り商家

明治26年の川越大火を生き延びた防火建築群。平成11年12月に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された城下町川越の中核エリアで、漆喰塗りの土蔵造り町家が密集している。重厚な瓦屋根の裏側、土蔵特有の小屋組み、観光客の落とす食べこぼしが、ハクビシン・コウモリ・クマネズミを呼び込む。歴史的建造物ゆえに、外観を損なわない慎重な駆除工程が必要。

主犯:ハクビシン・コウモリ・クマネズミ
所沢・狭山の狭山丘陵周辺。雑木林と接続する古い木造戸建てが点在する里山住宅地の写真。
TYPE 02

狭山丘陵周辺の里山住宅

所沢・狭山・入間にまたがる狭山丘陵は、宮崎駿が暮らす「トトロの森」のモデル地。雑木林と接続する古い木造戸建てが多く、庭の落葉樹や果樹がアライグマ・ハクビシンの誘引要因に。狭山丘陵の哺乳類調査では、外来種アライグマの定着が記録されており、農地被害だけでなく屋根裏侵入の相談が増えている。

主犯:アライグマ・ハクビシン・イタチ
朝霞・志木・新座の東上線沿線。駅前タワーマンションと中層集合住宅が混在するベッドタウンの街並み写真。
TYPE 03

東上線沿線のベッドタウン集合住宅

朝霞・志木・新座・和光の東上線沿線は、池袋まで20分前後の都心近郊ベッドタウン。1970年代以降に造成された大規模団地と、近年の駅前タワーマンションが混在する。共用配管・パイプスペースを経由するクマネズミ、上層階のコウモリ事例が増加。配管経路の経年劣化、賃貸住居の管理放棄が侵入を加速させる。

主犯:クマネズミ・コウモリ・ハクビシン
蕨・川口の京浜東北線沿線。戦後の古い木造住宅と再開発タワマンが混在する住宅密集地の写真。
TYPE 04

京浜東北線沿線の古い木造住宅密集地

蕨・川口の京浜東北線沿線、特に芝・西川口の旧市街地には、戦後から1970年代に建てられた木造住宅が密集する。西川口の飲食店街では、クマネズミがビル上階まで定着するケースが報告されている。古い木造の天井裏走行音、断熱材の破損、食品の食害が典型的な被害パターン。再開発タワーマンションとのコントラストが激しいエリア。

主犯:クマネズミ・ドブネズミ・ハクビシン
CHAPTER 03 被害多発エリア解剖

4つの被害シーン、4つの解決軸

埼玉県内で実際の相談・通報で頻出するシーンを、地名と被害特性で分解します。

西川口・芝の飲食店街。古い木造商業ビルと飲食店が密集する旧市街地の俯瞰写真。
01

西川口・蕨の飲食店街クマネズミ

川口市・蕨市の旧市街地、特に西川口・芝の飲食店街は、戦後から残る古い木造商業建築が密集。クマネズミがビル上階まで定着する例が多く報告されている。川口市は市による駆除作業や薬剤配布を行っていないため、自己負担での専門業者依頼が中心。電源コードの咬害による火災リスクも見過ごせない。

古い飲食店街ビル上階定着市の駆除対応なし
主犯:クマネズミ・ドブネズミ
東松山・坂戸の県中央部。農地・果樹園と低層住宅地が混在する田園風景の俯瞰写真。
02

県中央〜南西部のアライグマ被害多発エリア

東松山・坂戸・川越・東秩父・嵐山の県中央〜南西部一帯は、令和6年度の埼玉県内農作物鳥獣被害(約8,286万円)でアライグマが第1位となった、その中心エリア。スイートコーン・ぶどう・梨などの果樹被害が深刻で、農家からの捕獲依頼が連続している。住宅地の屋根裏侵入も並行して増加中。

農作物被害No.1第4期計画稼働中屋根裏侵入併発
主犯:アライグマ・ハクビシン
所沢・入間の狭山丘陵接続エリア。雑木林と住宅地の境界が連続する里山近接エリアの俯瞰写真。
03

狭山丘陵接続エリアのハクビシン・アライグマ

所沢・入間・狭山にまたがる狭山丘陵周辺は、トトロの森(公益財団法人トトロのふるさと基金が保全)に代表される里山と住宅地の境界が連続するエリア。所沢市は特定外来生物のアライグマについて市民への注意喚起を継続中。庭の果樹・コンポスト・ペットフードが侵入の誘引要因。雑木林との接続が断ち切れない構造上、被害は長期化しやすい。

里山と住宅地の境界外来種定着エリア庭の誘引要因
主犯:ハクビシン・アライグマ・イタチ
秩父・長瀞の秩父山系。山間の古民家集落と里山が広がる俯瞰写真。
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秩父山系のテン・ニホンイタチ

秩父・長瀞・小鹿野・東秩父の秩父山系一帯では、テン・ニホンイタチが山間部の古民家・農家住宅に侵入する事例が増加。秩父山地はニホンツキノワグマ・ニホンカモシカ(特別天然記念物)が生息する自然豊かなエリアで、人里と山林が交錯する。チョウセンイタチの分布拡大により、ニホンイタチは郊外から山間部に押し出されているが、秩父では依然として在来種の確認が多い。

山間部古民家在来種ニホンイタチテンの食害
主犯:ニホンイタチ・テン・ハクビシン
CHAPTER 04 埼玉で頼める業者

3つの業者像、3つの最適シーン

埼玉対応の害獣駆除業者は数十社存在しますが、家獣ラボでは特性が異なる3社を「ケース別に頼める選択肢」として並べます。優劣ではなく、ご自身の状況に合うものを選ぶための整理です。

提携申請中:各業者ページへのリンクは、提携審査の承認後に有効化されます。

住環境サポートラボ(CREW)公式サイトのスクリーンショット。
総合型 / 一社完結

住環境サポートラボ(CREW)

駆除・封鎖・修繕・除菌消毒までを一社で完結。被害が広範囲・複雑な戸建て案件に強い。

  • 駆除+侵入経路封鎖+修繕+除菌消毒を1社対応
  • 侵入経路の徹底調査が標準工程
  • 365日対応・関東1都6県カバー
  • 戸建てオーナー・管理会社の利用実績多数
対応エリア 東京・神奈川・千葉・埼玉・北関東
対応害獣 ネズミ・ハクビシン・イタチ・アライグマ・コウモリ
家獣ラボがこの業者を選定した理由 川越の蔵造り商家や、秩父山系の古民家など、複雑な構造や広範囲に害獣が侵入しているケース。駆除後の修繕や除菌消毒まで一社で頼みたい戸建てオーナー向け。
詳細を見る
スピード対応型 / 最短即日

害獣退治屋さん

最短30分で到着できるスピード対応。関東6県・東海・近畿・宮崎まで対応エリアが広く、埼玉県内全域カバー。

  • 最短即日30分到着
  • キャンセル料0円
  • 電話・WEBフォーム両対応
  • 関東6県・東海・近畿・宮崎まで広範囲対応
対応エリア 関東6県・東海4県・近畿4県・宮崎
対応害獣 ネズミ・アライグマ・イタチ・ハクビシン・ハト・コウモリ等
家獣ラボがこの業者を選定した理由 東上線沿線のベッドタウンや、西川口の飲食店街で、夜間・休日に発見した、とにかく早く来てほしい場合の選択肢。秩父山系までエリア対応している。
詳細を見る
ネズミ専門 / PCO協会認定

サンキョークリーンサービス

ネズミ駆除に特化した創業26年の専門業者。西川口・大宮・川越駅周辺の飲食店ビル、京浜東北線沿線の店舗ビルなど、複合ビルでの実績豊富。

  • 創業26年・ネズミ駆除特化
  • 公益社団法人 日本ペストコントロール協会(PCO)認定従事者対応
  • 3〜24ヶ月の段階的保証制度
  • 完全自社施工で関東6県対応
対応エリア 東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木
対応害獣 ネズミ専門
家獣ラボがこの業者を選定した理由 西川口・川口駅周辺の飲食店ビル、大宮駅周辺の店舗ビルでネズミが繰り返し再発する、PCO認定業者を希望する、構造的な対策まで踏み込んだ対応がほしい場合。
詳細を見る
CHAPTER 05 埼玉の費用相場

相場の中央値と、埼玉特有の押し上げ要因

害獣別の費用レンジは全国平均とほぼ同じ。ただし埼玉には、料金を地方平均より押し上げる固有の要因があります。

害獣 軽症(部分対応) 中症(一通り対応) 重症(広範囲・再発)
ネズミ 2〜4万円 8〜15万円 20〜30万円
ハクビシン 5〜10万円 15〜25万円 30〜40万円
アライグマ 8〜15万円 20〜30万円 40〜50万円
コウモリ 3〜8万円 10〜15万円 20万円〜
イタチ 5〜10万円 15〜25万円 25〜30万円
秩父山系・奥秩父までの遠方出張費
秩父・長瀞・小鹿野・東秩父村まで、さいたま市中心部から50km超、東京都心からは80km超の距離。基本料金に出張費が上乗せされるケースが多く、業者によっては秩父郡で別料金体系を組む。
アライグマ捕獲対応の上乗せ
埼玉県は令和6年度の野生鳥獣による農作物被害(約8,286万円)のうち、アライグマが第1位。第4期埼玉県アライグマ防除実施計画(令和6年度〜令和10年度)に基づき市町村が捕獲を継続するが、特定外来生物の届出・処分手続きコストが他害獣より高くなる傾向。
川越蔵造り・歴史的建造物の特殊建材
重要伝統的建造物群保存地区の蔵造り商家、秩父の入母屋造り古民家などでは、漆喰・土壁・茅葺き・伝統的瓦などの特殊建材を扱うため、標準工程より高度な技術と慎重な作業が必要。文化財保全との両立で追加費用が発生しやすい。
都市部集合住宅の管理組合調整
東上線沿線・京浜東北線沿線の大規模団地、さいたま新都心・大宮駅周辺のタワーマンションでは、共用部の対応に管理組合の許可・調整が必要で、見積もり前段階で時間とコストがかかる。
MUNICIPALITY 自治体相談窓口

埼玉県内 政令市1+中核市3+36市22町1村の相談窓口

埼玉県は政令指定都市のさいたま市(10区)と、中核市の川越市・川口市・越谷市を擁します。市の数40は日本の都道府県で最多。アライグマ・ハクビシンの相談窓口は、市町村によって運用が異なります。

さいたま市(10区・政令指定都市)

ハクビシン・アライグマ等の生活被害は各区役所くらし応援室が窓口。外来生物に関する全市的な情報は市環境共生課が担当。さいたま市は2003年4月(平成15年度)に政令指定都市へ移行し、動物に関係する行政事務を市の自治事務として実施。

西区北区大宮区見沼区中央区桜区浦和区南区緑区岩槻区

さいたま市 外来生物 ↗

川越市(中核市)

鳥獣・害獣に関する窓口は川越市保健所 食品・環境衛生課 環境衛生係(049-227-5103)。平成15年度から中核市。蔵造り商家エリアでのハクビシン・コウモリ相談に対応。

川越市

川越市公式サイト ↗

川口市(中核市)

鳥獣の相談は自然保護対策課(048-229-6735)、ネズミ等の衛生害虫は保健所生活衛生課。平成30年度から中核市。市による駆除作業や薬剤配布は行っていないため、専門業者への依頼が中心。

川口市

川口市 鳥獣に関するよくある質問 ↗

越谷市(中核市)

アライグマ・ハクビシンによる被害は環境政策課が窓口。生活衛生に関する相談は越谷市保健所 生活衛生課。平成27年度から中核市。

越谷市

越谷市 アライグマやハクビシンによる被害にお困りの方へ ↗

県内36市(政令1市・中核3市を除く)

各市の環境課・生活衛生担当が窓口です。アライグマは「第4期埼玉県アライグマ防除実施計画」(令和6年度〜令和10年度)に基づき、市町村が捕獲対応を実施しています。

熊谷市行田市秩父市所沢市飯能市加須市本庄市東松山市春日部市狭山市羽生市鴻巣市深谷市上尾市草加市蕨市戸田市入間市朝霞市志木市和光市新座市桶川市久喜市北本市八潮市富士見市三郷市蓮田市坂戸市幸手市鶴ヶ島市日高市吉川市ふじみ野市白岡市

県内22町1村

各町村役場の環境担当が窓口です。秩父郡(横瀬・皆野・長瀞・小鹿野・東秩父)では山間部のテン・ニホンイタチ・ツキノワグマへの対応も並行して実施しています。

伊奈町三芳町毛呂山町越生町滑川町嵐山町小川町川島町吉見町鳩山町ときがわ町横瀬町皆野町長瀞町小鹿野町美里町神川町上里町寄居町宮代町杉戸町松伏町東秩父村

※部署名・連絡先は各自治体公式サイトでご確認ください。掲載情報は2026年5月時点の家獣ラボ調べです。

DATA POINT 数値で見る埼玉

数値で見る、埼玉の害獣事情

農作物鳥獣被害(令和6年度)
8,286万円
令和6年度、県内45市町村から報告された野生鳥獣による農作物被害額。被害種別ではアライグマが第1位、以下イノシシ・シカ・ハクビシン・サルと続き、上位5種で県全体の約81%を占める。
アライグマ捕獲数
5,000頭超/年
平成28年度以降、県内で捕獲されたアライグマは年間5,000頭を超える。平成14年度に2頭が初捕獲されてから20年で爆発的に増加し、現在は県内全域に分布。
第4期防除計画
R6-R105年計画
第4期埼玉県アライグマ防除実施計画(令和6年度〜令和10年度)が稼働中。市町村と連携し、防除事業に登録した個人・団体による捕獲を継続中。
市町村数
63市町村
40市22町1村。市の数は日本の都道府県で最多。市町村数は北海道・長野県に次ぐ全国3位。政令指定都市1+中核市3+一般市36が独立した窓口を持つ。

埼玉で害獣に困ったら

被害の規模と緊急度に合わせて、信頼できる業者に相談してください。家獣ラボでは引き続き、埼玉・関東の害獣事情を整理していきます。